①オランダ女王説

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最後の理由です。 今まで、カルメルさんが宮廷恋歌や賛美歌を歌えるというのは、彼女の育ちがよいという理由だけに使われていましたが、神保町に行って(7/12に)オランダの文化を調べた所、面白いことが分かりました。 ルネサンス期(中世)の音楽においては、ネーデルラント人の天下でした。 カッチーニ、ハイドン、モーツァルト、シューベルト、シューマンなど。 聞いたことのある名前ばかりですね? 彼らは『フランドル楽派(ネーデルラント(オランダの別名)楽派とも)』と呼ばれ、15世紀~17世紀の一つの時代、西ヨーロッパの音楽を独占したとされる、歴史上、もっとも偉大な音楽派閥です。 彼らの活動場所は宮廷で、そこでは鍵盤音楽やアンサンブルの作品、そして宮廷恋歌や賛美歌も歌われていたそうです。 つまり、中世の宮廷恋歌、賛美歌はほぼオランダが独占していたということであり、それを歌えるカルメルさんはオランダ文化に精通している人物といえます。 まとめると ・オランダが一世風靡を博した音楽を知っているカルメルさんはオランダ出身の可能性が高い。 ということです。
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