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「内側から変えていかねばならぬと思うている。おそらくまたお前を悩ます
それでもお蘭はワシを慕うてくれるか?」
「全ては天下布武の為でございましょう
ならば私は殿を信じて全てを委ねると決めました。何があろうとも殿についていきます、そのような顔をなさらないで下さい」
自信に溢れていた顔が揺らいでいる
蘭丸は両手をのばしてそっと頬を包んだ
「ワシはお蘭にだけは嫌われとうないのだ」
「殿、もう一度抱いて下さい
私の愛がゆるがない物だと確かめて下さい」
「お蘭」
その年、信長は譜代の筆頭老臣で織田軍の重臣である佐久間信盛とその嫡男を追放し、大きな波紋を広げた。
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