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「俺は‥‥
もう少ししたら声が出なくなるかもしれない」
「はぁ?」
聖が胸ぐらを掴んでた手を離した
俺はゆっくりソファーに座り話す決心をした
「癌でさ‥どんどん喉が圧迫されていくんだ‥
進行してるから手術の成功は低くて難しいって‥‥
多分終いには声も出なくなるだろうって‥‥」
「うそ‥‥だよな?」
中丸が嘘って顔をしてた
「‥‥‥‥」
俺は無言で首を横に振った
「何で‥‥何でもっと早く言わねぇんだよ!」
「言ったらもう‥歌わせてくれないだろ?
弱音も吐きたくなかった
だから‥かずには言うなってずっと口止めしてた」
かずを見ると泣いていた
メンバー皆も‥俺も‥‥
何で俺なんだ‥
どうして大切なものを奪っていくんだよ‥‥
なぁ神様‥何でだよ‥‥
教えてくれよ‥‥
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