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じんが精密検査を受けている時ずっと願ってた
何もないことを‥‥
今は俺の膝の上で寝てるじんの手を握り締め頭を撫でていた
じんは大丈夫と思いながら
２時間待ってたら結果が出てじんと俺と２人で先生の話しを聞いた
「赤西さんの病状は‥‥
喉に癌が発症しています
進行していくとその癌で喉が圧迫されていき息が苦しくなったりして終いには声が出なくなります‥」
「えっ――‥」
じんの声が‥‥
じんが歌えない‥‥‥
隣りに座っていたじんを見たら俯いてた
もしものことがあったらと覚悟してたけど涙が出そうになった
だけと我慢し俺はすかさず
「先生‥‥
治療法はないんですか？」
俺はじんに絶対に治ってほしくて言ったんだ
先生からの返事が返って来るまで何秒が何何分、何時間たった感じがした
「赤西さんは進行が進んでいて手術では成功する確率はとても低いです
もし失敗したら二度と声は出なくなります
赤西さんは歌手という立場もありますし‥
今はただ薬で進行を遅らせるしか出来ません」
後の話しは必死に聞いた
話しを聞くたんびに涙が目に溜まって零れそうになった
だけど弱音を吐いちゃいけない
だって大好きな歌が歌えないんだよ？
じんの気持ちを思うとどんどんと悲しみが込み上げてくる
でも必死に我慢した‥‥
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