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醜いお花は幸せでした
仲間とお話をして
毎日を過ごしました
お隣の美しいお花は
いつも私に言います
貴女は美しい、と
醜いお花は喜びました
しかし喜びから絶望へ
突き落とされるのでした
美しいお花は嘘をついていたのです
周りのお花は言います
あのお花は誰にでも
優しくするのよ
貴女なんか綺麗じゃないわ
どぶ色だもの
貴女がいては私たちも
汚れてしまう
醜いお花は理解しました
私は変われない
醜いお花は醜いままよ
醜いお花は泣きました
するとまた小鳥が飛んできました
また泣いているのですね
そうよ
私には信じれるものが何もないわ
何もかも恐ろしい
貴方ですら触れられない
醜いお花は自分の心を閉ざしました
それは彼女を苦しめ
目には見えない傷を
つけていきました
小鳥は言いました
貴女が望むなら
私は最後の"変化"を
貴女へ与えましょう
幸せを掴みたい
呪縛から解放され
あの小鳥のように羽ばたきたい
彼女は変化を求めました
小鳥が最後に与えた"変化"…
それは………‥
あぁ…私は解放された…
ありがとう、小鳥さん
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