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「昨日、スロットには6段階の設定があるということはお話ししましたよね?」
「ニューパルの設定6ではBIGの当選確率は240分の1、それに対して設定1では303分の1です。」
「ふむふむ…」
「一方、レギュラーの確率を見ると、設定6が364分の1に対して設定1は606分の1です。」
「これが何を意味しているか分かりますよね、ケンさん?」
「いや、サッパリ分からん!」
自慢ではないが僕は数学が大の苦手である。
特に確率統計なんて苦手中の苦手であった。
センター試験の数Ⅱで0点を取った程、苦手なのだ。
そんな僕は小宮山が語った数字の羅列はサッパリ理解出来なかったのだ。
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