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後ろに振り返れば
やはりさっきの女の子
さすがに道が同じすぎだ
『何か……用か?』
女の子はゆっくりと
口を開き言った
?『あなたが7代目?』
その瞬間俺の顔の
表情は消えた
『お前は……悪い妖怪か?』
?『ん~…あたちはいい子だよ?』
そういって無邪気に
笑った女の子
俺は警戒しながらも
表情を少し崩した
?『健吾ッッー…?!
探すの遅すぎなんだよ!
僕もう出てきたし!』
ガサガサと草むらから
音をたてて陽がほっぺを
膨らましながら出てきた
『あーごめんごめん…』
俺はごまかすように笑った
?『あっそにょ子が
陽って子?』
女の子の声に
陽は初めて女の子の
存在に気づいたのか
かなりの早口で言った
陽『てめぇ!勝手に
僕の名前を呼ぶなッッー…!
陽って呼ぶのを許してんのは
健吾だけなんだからなッッ?
てかお前誰だよッッ!』
この言葉を一気に
言ったせいか陽は
肩を揺らしぜぇぜぇと言った
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