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普通の生狐なら
妖気をまとわなくても
斬れるから斬れなかった
ときは俺もおどろいた
これはー…何か裏がある
そうこうしているうちに
生狐はガサゴソと音を
立てながら起き上がった
俺は小さく口を開いた
『お前ー…何か持っているな?』
妖怪は一定をこえれば
力は増えない
がこの目の前にいる
生狐は違った
一分一秒…時間が
たつにつれて少しずつだが
妖気の量が増えているのがわかる
生狐『フハハハ……
イマゴロキヅイタカー…
ソウ。オマエノイウトウリ
ワレハチカラヲエタノダ』
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