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最後を示すのは死ということ
生狐『シネ…グァァアアッッ…!』
そうこうするうちに
生狐は両手を広げ襲いかかってきた
俺は再び消えていた
刀に妖気を纏うとその場で
刀を思いっきりふりかぶった
『ー…風斬刃(フウキヤイバ)』
静かに呟いた声は
刀が作った風の音でかき消された
ブォォオォンッッ…!
部屋中に風が舞い
俺の髪の毛もふわりと舞った
その姿は風にゆれる
着物や漆黒の髪の毛
顔は無表情
だがどこか美しさがあった
風で作った刃は見事に
生狐に当たり声を出す間も
なくバタリと倒れた
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