俺……仲間がふえた

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俺は生狐に近づく 『ー……コレか』 俺はそう呟くと 生狐の中に黒く光る 何かを刀でえぐり出した その何かが出た瞬間 生狐は目を見開きピクピクと 少し痙攣した後何かが生き返る ようにハァハァと呼吸しだした 『香………』 そう呼べば香は おぼつかない足取りで 部屋の中に入ってきた 香『ー………母上?』 そう香が名を呼べば 生狐…嫌生狐だったものが ピクリと反応し荒い呼吸の中 ゆっくりと首だけを香の方に向いた 母『ハァ…ハァッー…香』 母が香の名を呼べば 香は一瞬にして目から 涙を流し母の元に近寄った 香『はっ母上……! ごめッ…しゃいー…』 何故か謝る香に母は 苦しいがふわりと笑った 母『香…ッッ…あなた…ハァ だけでもー…生きてて…ッッよかっ…た』 その言葉に俺は香の母から 目線を外し部屋の隅にある 死体をみた その死体は元は妖怪だった香の父
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