俺……いつもの日常

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去ったときの海道の顔は 俺に軽蔑の目を向けていた 『………うざ』 そうつぶやくと俺は ムスッとした陽の首部分の 着物を握りぶら下げ状態に しながら部屋に戻った 陽『おい!おろしやがれ! 今日こそはあの海道って奴に 一言いわないと気がすまない!』 そう言って手足を バタバタさせ俺に 降ろすように言った 『お前の気持ちは 有り難く受け取っておくよ』 そう言うとウッ…と 唸りながらも大人しくなった そんな陽に可愛いなと 感じクスッと笑った なぜ海道に軽蔑した 目で見られるのか…… 理由は…確かあの日だ それはまた今度話そう… 海道や退治屋の奴らはみな 妖怪が全て悪者だと 思いこんでいる 俺はそう思わないが だから俺が妖怪といる ことが不思議でならないのだ。 俺は部屋の押し入れを 開けると愛用の武器などを 選んで出し服も用意し風呂敷に包んだ そんな用意をしていると あっというまに昼になった
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