恐怖への落とし穴。

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      今日も一段と天気が良い。 上を見上げれば、雲一つない晴れ渡る青い空。 そしてそして、明日は待ちに待った夏休み。 なのに―― 入学してからずっと遅刻魔の俺は、終業式の日最後の最後まで遅刻で終わった。 溜め息を一つつき、学校へと猛ダッシュをした。 すれ違う人と言えば、家の前を掃除しているおばちゃんくらいだ。 「あー! 今日に限ってパンクとかあり得ねぇだろ!」 俺は悪運なのか、只今愛用のチャリンコ様がパンク中。 仕方が無いので、朝から汗ダラダラ垂らした状態で猛ダッシュしてます。 ダッシュしながらで悪いのですが、俺の自己紹介をします。 俺の名前は、志水優多(しみず ゆうた) 只今高校2年生。 青春真っ最中。 性格はまぁ、至って普通。 明るい方で……自分で言うのもなんだけど、空気の読める盛り上げ役。      
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