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「ちょっと! あんた達、終業式の日にまで遅刻?」
突然話し掛けられた俺達は、多分同じ動きをしていたと思う。
一瞬で体全ての動きを止め、同じタイミングで振り返る。
そこに立っていたのは、同じクラスの山波真弓(やまなみ まゆみ)だった。
俺達2人のツッコミ役とも言える存在の奴。
俺達はいつもこの3人で良く一緒にいた。
「あ……なんだ、真弓か」
俺が肩を撫で下ろし、安心したように呟くと、それを聞いた真弓が口を開いた。
「なんだ真弓か……じゃないでしょう! もう終業式終わったよ?」
俺達はバカみたいに、ふざけ合っていて分からなかったみたいだ。
気が付けば何人かのクラスメイト達が、終業式を終えてこの教室に戻って来ていた。
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