恐怖への落とし穴。

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      俺達以外の生徒は帰ったはずの教室に戻ってみると、数名の生徒達が教壇を囲みながら何かを話していた。 その輪の中には、真弓の姿もあった。 「あれ? 真弓……それにお前等、まだ帰ってねーの?」 教室の入口から、俺はその数名の生徒達に話し掛けた。 「あ! 優多、それに凌。メール、メールだよメール!」 俺達2人に気付いた真弓は“メール”と連呼しながら、俺と凌に向かって手招きをした。 「あ? ……メール? メールがどうかしたのかよ……?」 凌は真弓に近付くと、不思議そうな表情を見せながら言う。 凌の後を俺も、不思議そうに付いて行った。 そこには、真弓を含め女子が4人に男子が5人の、計9名の生徒がいた。      
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