《思う壷》

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゛゛♪~♪~ 菜摘の携帯が鳴る。 「もしもし…?聡司…いい加減諦めて、私達もう別れたんだよ…」 「もう一度だけでいい…話そう?」 ストーカー化した、しつこい元彼… 私には新たな彼もいるのに… 彼がビシッと言ってくれる事になり 「分かった…最後にしてね、ただし彼も一緒だからね」 「…分かった」 …笑った?気のせいか…… 車で聡司の元に向かう ……居た 「…乗って」 黙って後部座席に乗り込む聡司 「……………」 三人は沈黙… 車は山間を走る おもむろに聡司が鞄からナイフを出した バックミラー越しにそれを見た菜摘の彼氏は、慌ててブレーキを踏む 何事でもないように、ただ普通に聡司は 菜摘の彼氏の首にナイフをいれた 当たり前のように 無表情で… 恐怖で言葉の出ない菜摘の髪を鷲掴みにして、顔を舐めまわした ナイフを捨てて 死体の横で犯す 聡司は、はてたあと仰向けになり涙を流した 「お前が悪い…」 そう呟いて… ……聡司の胸に激痛が走った 胸にはナイフを握る細い手…その先には涙を流し震える菜摘 菜摘の手を握りしめ聡司は 「これでいい…愛…してるよ……な………つ……み………」 不適な笑みを浮かべて死んだ… …そう全ては聡司の思う壷 菜摘が彼氏と現れるのも… 菜摘が聡司を殺めるのも… 全ては思う壷 これで菜摘は俺を忘れられない… 俺は一生菜摘の一番……………………………………………………………………………………end。
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