Short Stories vol.1

Date ☆ Date

～テーマパーク(通路)～

統司は、南美にどう言ったらいいのか考えるために、自分の最近の行動を思い出していた。時間が経つに連れて、南美との関係を気にしなくなってきていた。それにより、南美には素っ気なくしか接せなくなってしまったのだ。もちろん南美のことは好きだ。しかし、南美を含め、この変わらない日常は、統司にとって退屈以外の何ものでもなかった。そんなことを考えているうちに、南美がどうして自分をここに連れてきたのか分かった気がした。統司は、自分のした過ちに気付き、急いで南美を捜すために走り出した。