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~テーマパーク(通路)~
「楽しかった!」
南美は、店を出て満足そうに言った。統司は笑って言った。
「そうだな!」
「これからどうしよっか?」
南美は、統司を見て言った。
「色々乗ろうぜ!楽しまないと、もったいないって!」
統司は、張り切って言った。
「うん!」
南美は楽しそうに言った。2人は、残った短い時間を大いに楽しんだ。その間、2人は付き合い始めた頃のような気持ちになれた。いくつかのアトラクションを楽しむと、いつの間にか夜になっていた。
「もうこんな時間か・・・」
統司は、携帯を見ながら言った。
「そうだね。どうする?」
南美は統司に聞いた。
「そうだな・・・」
統司は考えながら言った。南美は、そんな統司を見ると、ひらめいたように言った。
「そうだ!ちょっと来て!」
南美はそう言うと、統司の手を掴んで走り出した。
「ちょっと・・・南美!」
統司は、南美がどこに行こうとしているのか、全く分からなくて慌てて言った。南美はそんなことは気にせず、統司を連れて行った。
~テーマパーク(船)~
統司は、ここに着いた時、やっと理解した。ここはテーマパークの中でも特に人気の、豪華客船を模した船だった。そして、この船こそが統司が南美に告白した場所だった。
「ここだったよね・・・」
南美は懐かしそうに言った。統司は、辺りを見回して言った。
「そうだな。もう2年近く経つのか・・・」
「うん・・・」
南美はうつむいて言った。
「あれから色々あったよな・・・」
統司は思い出しながら言った。
「そうだね。2人でお花見とかしたよね。」
南美は笑顔で言った。統司は笑いながら言った。
「映画とか行ったな。」
「お祭りとかね!」
南美は明るく言った。
「確かその時、花火が・・・」
統司が言い終わらぬうちに、花火が上がった。南美は、その花火を見て言った。
「綺麗・・・」
「あの時みたいだな・・・」
統司も花火を見ながら言った。2人は、しばらく黙ったまま花火を見続けた。すると、統司が南美を呼んだ。
「南美!」
南美は、統司のほうを向いた。その時、統司は南美にキスをした。南美は、突然のことで驚いたが、嬉しくて仕方なかった。
「ありがとう!」
南美はそう言うと、統司に抱きついて言った。
「統司・・・大好き!」
「俺もだよ・・・南美!」
統司はそう言うと、再び南美にキスをした。その時、また1つ花火が上がった。
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