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～京香の家(家前)～
私は、京香の家に着いて驚きました。京香の家は、私の家の倍くらいもありそうな大きさで、まさしく豪邸といった感じでした。あとで聞いた話なんですけど、京香のお父さんは、ある会社の重役で、かなりのお金持ちだそうです・・・。正直、いつもの京香からは想像がつきません。戸惑っている私に、京香は不思議そうに言った。
｢どうしたの？｣
｢あ、ううん。なんでもない！｣
私は明るく言うと、京香のもとに行きました。京香は、私を家へと招き入れてくれました。
～京香の家(台所)～
私は、京香の家に入るなり、台所に案内されました。台所も、普通の家より大きくて、小さいレストラン並はあると思いました。京香は、テキパキと道具を準備して言いました。
｢さ、始めよ！｣
｢うん！｣
私の言葉と共に、早速チョコ作りを始めました。チョコを溶かして、型に流し込んだところで、小さな瓶を取りだしました。私は、不思議に思って聞きました。
｢それなに？｣
京香は、その瓶を開けると、その中身を少しチョコに入れて言いました。
｢秘密！｣
｢教えてよ！｣
私は、瓶の中身が気になって仕方がありませんでした。京香は、笑いながら言いました。
｢バタークリームだよ！｣
｢バタークリーム？｣
私は、京香に聞きました。確かに、ケーキを作るときには使ったかも・・・。しかし、不思議でなりませんでした。
｢私は、これが入ってるのが昔から好きだったんだ！｣
京香は笑顔で言いました。
｢そうなんだ！｣
私は、京香のことをまたひとつ知った気がしました。
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