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~森林~
蓬は、誠の家の近くにある森に来ていた。そこは、都会とは違いとても静かで、鳥の鳴き声もしていた。蓬がしばらく歩いていると、大きな木の下に1人の青年が座っていた。蓬は、その青年を見たとき、恋をしてしまった。しばらくその青年を見ていると、その青年が、蓬に気付いた。
「そんなところで何してるの?」
青年は、蓬を見て聞いた。蓬は、少し慌てて恥ずかしそうに言った。
「あ、えっと・・・」
「こっちにおいで」
青年は優しく言った。蓬は、恥ずかしがりながらも青年のもとに行った。
「見ない顔だね。君、名前は?」
青年は、蓬の顔をのぞき込んで言った。蓬は、照れながら言った。
「蓬・・・。梨宮蓬です・・・」
「蓬ちゃんか。かわいい名前だね」
青年は笑いながら言った。蓬は、青年に聞いた。
「あなたの名前は?」
「俺の名前は、益田亮成だよ」
亮成は、笑顔で言った。
「益田さん・・・」
蓬は、小声で言った。
「亮成でいいよ!」
亮成は、笑いながら言った。蓬は、少し恥ずかしそうに言った。
「亮成さん・・・でいいですか?」
「うーん。まぁ、いいよ」
亮成は、少し困ったように言った。
「亮成さんは、ここによく来るんですか?」
蓬は、亮成の隣に座りながら聞いた。
「うん。お気に入りの場所だからね」
亮成は、周りを見て言った。
「お気に入りの場所?」
蓬も、周りを見て言った。
「うん。だって、ここに来ると落ち着くからね」
亮成は、笑って言った。蓬は、大きく深呼吸した。そうすると、蓬は気持ちがとても落ち着いた。
「本当だ!」
蓬は、喜んで言った。亮成は、そんな蓬を見ると静かに言った。
「秘密だからね!俺たち2人の」
「あ、はい!」
蓬は、笑顔で言った。しばらくすると、亮成は立ち上がって言った。
「そろそろ、帰らなきゃ」
「あ、私も!」
蓬は、慌てて立ち上がって言った。
「明日も会える?」
亮成は、蓬を見て言った。蓬は、少しどきっとして言った。
「は、はい!」
「よかった」
亮成は笑顔で言うと、歩いて帰っていった。蓬は、その姿が見えなくなるまで、亮成を見送っていた。
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