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ガラガラッ
教室の引き戸が乱暴に開けられた。
そこには白髪で天然パーマの男。くわえ煙草にだらしなく着た白衣。
Z組の担任、坂田銀八が騒ぐ彼等に向けて言った。
「ぎゃーぎゃーうるせーんだよ。中ニのノリですかコノヤロー」
「じゃ、ロン毛ホステスストーカー始めんぞー」
先生!と勢いよく桂 小太郎が挙手する。
「正しくはロングホームルームです。それだとロン毛の人がホステスの人をストーカーしてるみたいです!!!」
「じゃ今日の議題はぁ―――」
桂のことはお構い無しに銀八は、カツカツとチョークで黒板に書き始める。
「議題は、文化祭だ。」
えー文化祭?まぢで?ねー今年どうするー?
「はいはい。うるせーんだよ」
ざわついていたのがピタリと止まる。
「さっさ終わらせてーから、てめーらが何したいか勝手に決めとけ。期限は明日までな。んじゃ終わりー」
「ちょっと待てェェェェ!勝手にってなんなんですか!どんだけ面倒くさがり屋なんですかアンタは!」
「ほら神楽、号令」
「えっ?ちょ待っ・・」
「起立、礼っ。ヒャッホーゥ!!」
こうしてイライラの毎日が始まった。
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