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煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散煩悩退散・・・・・・
目の前の景色と身体に触れる柔らかな感触に、俺は人型決戦兵器で戦う中学生の少年のように頭の中で言葉を繰り返す。
「ふぅ・・・いい湯だな月夜」
白い肌の撫で肩越しに星が振り返る。
朱色の目が俺を捕らえるが、艶っぽい流し目を止めてほしい。
星が身じろぎするたびに、星の背中が俺の胸に擦れる。
「星さん?何故俺の上に座ってますか?」
星は今俺の膝の上に座っている。
俺は(多分)笑顔で問うが、星は頭を俺の肩に置くと一言呟いた。
「気にするな」
気にしますからーーー!!!!
湯舟の中で脱力しながら心は壮絶にツッコミをする。
彼女が何を考えているのかまったく読めない。
ここまで先の読めない人間に会うのは向こうの世界じゃそうない事だ。
星が言うには「本物の武人」という者は皆そんな感じだという。
という事は、趙雲ほどの武将だからこの事態は当たり前。
これから出会う「本物の武将達」は・・・特に、最強と言われた呂布はかなり強豪。
ヤバい。この世界来て良かったかも・・・
など考えていると、目の前に星の顔が・・・
「うぬぁぁああ!!」
柔らかいアレが!?
見えてはいけないアレが!?
物思いにふけっている間に、反応のない俺を怪訝に思った星は体位を変えていたらしい。
「どうしたのだ月夜?返事がないと思ったら、いきなり奇声をあげるとは」
「奇声くらい上げるわ!!何で星はあったばかりの男にそんなことが出来るんだよ!?」
俺の返しに、星は首を傾げるだけで眉をしかめた。
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