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女の子は皆好きな人の前では世界で一番のお姫様だと思う。
そんなことを思いながらミクは待ち合わせの時計台の前でベンチに足を組んで座り、少々苛々しながら恋人を待っていた。
彼は遅刻常習犯なのだ。
全く、私を誰だと思ってるのと詰問したくなる。
「ごめんっ!待った……よね?」
「おそーい。待ちくたびれた!」
「あれ。なんかいつもと違うよな」
そう言って息を整えながら首をかしげるカイトにミクは教えてあげる。
「いつもと髪型違うでしょ?」
「あ、そうか」
「それからちゃんとこの前買ってくれた靴履いてるの気付かない?」
「あ、本当だ」
「それとその返事どーにかなんないの?もっと気の利いた事言ってよねっ」
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