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そして、慌ただしく玉座に続く扉を開けると、桃香、愛紗、鈴々、星、白蓮の皆が既に集まっていた。
「遅れてごめん!!」
先に謝ればまだ傷は浅いはず……
アイシャ「ご主人さま!!昨夜あれほどきつく、遅刻はしないようにと言っておりましたのに!」
げ……全然効果なし…
こうなれば、誰かに助けを、桃香は!
トウカ「それにしても白蓮ちゃんが、この街を治めてるなんて凄いよねぇ~」
パイレン「そんなことはない。桃香も直ぐになれるさ。その器があるんだしさ。」
駄目だ。白蓮と楽しそうに話をしてる……ならば鈴々!
リンリン「ふぁあああ……。鈴々まだ眠いのだぁ……」
役に立たねぇ!!てか、柱に寄りかかって寝てるし!こうなったら星、お前だ!!
セィ「ん?そんな目で私を見ても助けませんぞ。素直に愛紗に怒られなさい。ククク」
あんにゃろぉ!!
アイシャ「ご主人さま!ちゃんと聞いているのですか?まったく……貴方は私たちのご主人さま何ですよ。その責任を……」
俺は愛紗に三十分程説教されました。
パイレン「今朝早く集まってもらったのは、皆分かる通り、朝廷からの伝令についてだ。」
「黄巾党を討伐しろっていう、あれだろ?」
パイレン「そうだ。私は既に参戦することは決めているのだが……」
トウカ「白蓮ちゃんが、これは私たちにとって好機なんじゃないかって。」
桃香が俺に顔を向けて言ってくる。
アイシャ「我らが独立するためのですよ」
成る程。確かに黄巾党を討伐しちまえば、朝廷からそれなりの地位を貰えるか……
でも、
「いいのか白蓮?俺たちがいなくなったら、賊を討伐するの大変になっちまうぞ?」
そうだ。愛紗や鈴々、星がいたおかげでここはまだ比較的に穏やかなんだ。だけど今、愛紗と鈴々がいなくなったら……
パイレン「なぁに心配するな。私だって伊達に太守をしている訳じゃないさ。」
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