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そうして、愛紗たちが義勇兵を集める作業、俺たちが兵糧、武具を運び出す作業は一週間にも及び、ついに出発の時が来た。
パイレン「げっ!こ、こんなに集めたのかぁ!?」
集まった義勇兵を見た、白蓮が口をあんぐりと開いていた。そりゃそうなるかもな……桃香とか鈴々は遠慮っていう言葉知らないだろうし。
トウカ「うん♪頑張って集めたんだよ~。」
その人数、星が言っていたのよりも五千人多い、六千人という数だ。
アイシャ「ご主人さま、これからどうしましょうか?」
「う~ん……。」
義勇兵も武具も兵糧も得た俺たちだが、これからどうするべきか。
リンリン「こうきんとうを片っ端からやっつけていけばいいのだ♪」
鈴々のそういうマイペースというか、楽観的というか、それがたまに羨ましく思うよ。
「まずは、黄巾党。その勢力が小さな物から討伐して、俺たちの名を広めていくこと。これを目標にしていかないか?」
アイシャ「敵を選ぶのですか!?」
誇り高い愛紗なら、そう言うかもな。
トウカ「私はご主人さまの案に賛成だよ。」
アイシャ「桃香さままで!?」
トウカ「私たちの勢力はまだまだ弱小。いきなり大きな勢力とやりあっても、負けちゃうだけだよ。愛紗ちゃん。」
桃香のその言葉に、愛紗は何も言えなくなる。
リンリン「鈴々はやっつけられるなら何でもいいのだ♪」
「アハハ。さすが鈴々だ」
鈴々の頭を撫でて上げると、エヘへっ♪と笑いながら顔を真っ赤にする。
「よし、なら決まった。それじゃ出発しよう!」
そして俺たちは、白蓮と星に見送られながら、意気揚々と出陣した。
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