二章 黄巾の乱

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それを聞くと自然と笑みが溢れる。 いつの間にか、自分の中で皆が深いところにいることに気が付く。 「さぁ。俺たち義勇兵の初陣だ!」 ミンナ「「応っ!!」」 ―――――――――――――― 俺と愛紗が黄巾党のやつらとこうして激突しているが、やはり多勢に無勢。徐々に押され始めていた。 アイシャ「くっ!後方の敵を引き寄せねばならぬというのに!」 ギユウヘイ「関羽さま!敵の後方より、敵の本隊であろうと思われる部隊が!」 アイシャ「怯えるな!これこそ我らが望んでいた瞬間ではないか!よし、今だっ!皆のも敵を一度でいいから押し返した後、徐々に後退だ!」 と俺がもう一人、敵を動けなくし終わったところに愛紗の雄叫びがした。 「よし、ならもう一踏ん張りだ!皆!俺たちは絶対勝つぞ!!」 黄巾党の誰かが乗って来たであろう馬に跨がり、周りの兵たちの士気を高めるため声を張り上げる。 「らぁあああ!!!」 俺はそう言うと、敵が持っていた槍を奪うと、それを左右に振り回しながら戦場を駆ける。 愛紗がそれを見て、更に自分たちを鼓舞させて敵を押し返していく。 アイシャ「よし、今だぁ!反転しろぉ!」 ギユウヘイ「「応っ!」」 愛紗の合図に兵たちが雄叫びを上げ、敵の攻撃を牽制しつつ後ろへ下がる。 そして、殿をつとめる鈴々たちがいるところまで来た。俺は一足早く、鈴々たちに伝えるべく馬を走らせた。 「鈴々!朱里!今から愛紗たちがやって来るけど、作戦通り敵をいなして戻ってこいよ!」 リンリン「おお!!やっと鈴々の出番なのだ!」 シュリ「頑張ってね鈴々ちゃん♪」 二人のその様子を馬の上から降りながら見て、その馬を鈴々に渡す。 「鈴々、こいつを使って暴れてこい。」 リンリン「お兄ちゃんも早く、本陣にいるお姉ちゃんのところに行くのだ。後は鈴々に任せるのだ!」
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