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俺の言葉を聞いている少女の顔が困ったようなものに変わるが、俺は今もっと困っている。だから、質問には答えてもらわなければ!
「あと君たちが着ている服は何?もしかして、何かキャラクターのコスプレか何か?」
トウカ「きゃらくたぁ?こすぷれ?」
「え~っと………」
何だ??この人何言ってるの的な感じは………
「とと、とにかく。まずはここがどこだか教えて。」
アイシャ「ここは幽州啄郡。五台山の麓だが?」
先程、桃香さまぁと言っていた声の少女が、目の前の少女の隣に来て教えてくれた。
うっわ!!めっちゃ綺麗な娘………
「ゆうしゅうたくぐん??」
そんな街聞いたことねぇぞ……
「そ、そうなんだ………。それで何で君たちはそんな格好を?」
リンリン「お兄ちゃんこそ、変なかっこなのだ。」
そこに、今度は目が覚めた時に俺の顔を覗きこんでいた女の子が、ひょこっと俺の首に腕を回し、飛び付いてきた。
アイシャ「確かに。なぜそのような不思議な格好をしているのです?」
俺の服が珍しいのか三人が、ジロジロと見てくる。
「これは俺の学校の制服。てか、制服なんて俺らの年代なら着てるのが普通なんだけど……」
トウカ「うーん……そんな服見たことないよ。それにお兄さんさっきから、私の知らない言葉ばっかり………何者なのお兄さん?」
え……何者って?俺そんな怪しいかな?これまで犯罪には手を染めずに生きてきたのに……
ととっ、んな事を言ってる場合じゃない。俺は俯いていた顔を上げ、三人の顔をそれぞれ見る。
「俺は東雲光樹。聖フランチェスカ学園の二年生。って分かるかな……」
俺は自己紹介しながら、案の定頭の上にハテナマークを浮かべる少女たちを見る。なんかもうわかってきたかも……
「それで………君たちは?」
トウカ「私は劉備。字(アザナ)は玄徳。」
アイシャ「関雲長とは私のことだ。」
リンリン「鈴々は張飛なのだ。よろしくなのだ。」
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