1 出会い

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「じゃあ私もう行くね? それじゃ、またね!」 そのまま先輩は去っていった。 僕は突然の事に訳が分からず、しばらく立ち尽くした。 「‥まだ告白すらしてないのに…振られた ……森島先輩…」 僕は独り言を呟いていた。 それから僕は重い足どりで教室に戻った。 教室に入ると梅原が近付いて来た。 「悪い、高橋先生に呼び止められて行けなかった‥!」 梅原が申し訳なさそうに言ってきた。 「‥ああ」 僕は俯きながら返事をした。 さっきの出来事があまりに突然過ぎて、立ち直れずにいた。 「‥そんな落ち込むなよ~ 帰りに必ず貸してやるからさ!な?」 「ああ、…分かった」 そして僕は席に着いた。 ‥何でいきなり振れたんだろう まだ全然話してもないのに…。 …森島先輩… 僕は授業中ずっとそんな事を考えていた。
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