67人が本棚に入れています
本棚に追加
突然姿を見せた彼はどうやら、このデスゲームについて何か知っているらしい。
ならば、私はどうすれば良いのか尋ねてみた。
「残念だが…逃げることは出来ない。封筒の中には各自武器が備えられていたはずだ。出してみるんだ。」
有島の言う通り、封筒の中には刃渡40cm程度の刃物が付属していた。
まさか…これを使って殺し合うというのか…!?
「そんな…私には出来るはずがない!」
「安心しろ。君には私が付いている。私が戦いの基本を教えてやろう。」
「貴方は何も理解していない…!どこにでもいるただの大学生に人を殺せると思うか!?」
「ただの大学生…ならばな。」
彼の言葉が引っ掛かる。恐る恐る聞いてみた。
「どういうことだ…?」
「君の父親は、高崎 薫だね?」
出来れば、認めたくはなかった。何故なら、私は父親をひどく嫌っているからである。
最初のコメントを投稿しよう!