謎の男

4/5
前へ
/95ページ
次へ
できることならば…この眼で父親…いや、もはやこんな低俗な男を父親などとは呼べない。 改め…この眼で薫を見てみたい。そして、おそらくその時に私は彼をこの手で裁くだろう。 だが、現実を見ろ。会えるはずがない…… その時、有島はとんでもない事を口にした。 「会ってみないか…?奴と必ず会える方法があるんだよ。」 「ど、どのようにして…?!」 「このデスゲームに参加する事だ。奴もこのゲームに参加するからな…」 「…何故貴方がそれを知っている?」 「…それを知るのならば……その代償として、私は君を殺す。」 「……何を…そこまでして知る必要はない…」 「深追いはするな。君は戦い、勝ち続ければ必ず薫にぶつかる…さぁ、どうする?それでも拒むのか?」 私は…薫に会いたい… 感動の再会を望むのではない。私は、この手で薫を裁く…裁く…… コノテデ…サバク…!! いつの間にか、私の中に憎悪が芽生え初めてていた。 いいだろう…参加してやる…!! デスゲームにっ……!!      
/95ページ

最初のコメントを投稿しよう!

67人が本棚に入れています
本棚に追加