輪廻

2/11
前へ
/73ページ
次へ
‥‥‥‥目覚めた彼女と目が合った。 彼女の瞳はサファイアのように蒼く‥‥‥‥‥それは見るもの全てを吸い込むモノだった‥‥‥ (やっぱ綺麗だな‥) 「‥‥‥‥‥あの‥‥‥‥」 「?」 目覚めた彼女を見詰めていた俺より先に、彼女が口を開いた‥‥‥ 「あの‥‥‥ありがとうございます‥‥助けて頂いて‥‥‥」 「え‥‥‥?ああ、良いよ‥別に‥‥‥」 いきなりの謝礼のためちゃんと返せなかった‥‥‥ 「良かったです‥‥‥救急車とか呼ばれなくて。」 「な、なんで呼んでほしくなかったんだ?」 「えっと‥‥‥色々と面倒な事になるし‥‥倒れたけど、そんなに危なくなかったから‥‥‥」 「そうか‥‥‥」 えーーー。 じゃあ助けなくてもよかったんじゃ‥‥‥‥ いや‥でもあのままにするのは危ないか‥‥別の意味で‥‥‥
/73ページ

最初のコメントを投稿しよう!

18人が本棚に入れています
本棚に追加