出会い

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それにしても彼女は何であんな所で倒れていたんだろうか‥‥‥? しかも救急車は呼ぶなって‥‥‥ 何か有るのか? ゴロン‥‥パサッ‥‥ 「ん?‥‥‥オイ‥これ‥‥‥何だ?」 彼女が寝返りをうったため布団がズレ、そこから覗いたモノに目が行った‥‥‥ いや‥‥身体にも行ったことは行ったんだが‥‥‥ それよりも目が行ったのは彼女の腕である。 彼女の右腕には白い肌には似合わない‥‥刃物で切ったような跡がいくつもあったのだ。 それは肩から肘を少し過ぎた所ぐらいまでで、×の字が一列に並んでいる。 「‥‥‥‥‥もしかして‥‥いじめか‥‥虐待か何かか?」 もし虐待ならこんな格好で倒れていた事にも納得できる。 虐待から逃れる為にフラフラのまま逃げてきたのなら‥‥‥! 「ん‥‥‥ふぁぁ‥‥‥」 そんな事を思っていると‥‥‥彼女が起きてしまった。 「‥‥‥‥‥‥」 目が合った‥‥‥
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