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勉強ばかりのこの頃は
精神的にも肉体的にも疲れが溜まってきていたんだと思う。
だから前日も昼過ぎまで寝ていたし、その日も当然そのつもりだった。
だけど
何故かその日は…
まだ外も薄暗かった朝の5時に目が覚めてしまった。
起きた時間はちょうど、母さんが犬…ぽちおの散歩をする時間。
目が覚めたものは仕方がないと、二度寝を諦め
久々に散歩に着いて行くことにした。
しばらく後ろを歩いていてふと思った。
"違う"
母さんと前を歩くぽちおの後ろ姿に
初めて感じる感覚。
ぽちおは異様な程フラフラで、体格もその大きさからは考えられないくらい痩けて
あんなにふさふさで気持ち良かった毛さえ、艶もなくボロボロだった。
それでも、目だけはいつもと同じで真っ直ぐで力強い……
でも今までとは違うのは明らか。
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