別れ

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目の前で何が起こっているのか 嫌でも分かってしまった。 でも認めたくなかった。 今まで一緒に居て当然だった存在が 僕の傍から居なくなってしまうという事を。 今、確かにそこに居るはずなのに… 目の前の光景は僕を現実逃避から引き戻す。 すがるように泣く母さん ふと、視界が霞んでいる事に気付くと 拭うのも間に合わず涙が溢れだした。
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