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昔々あるところに貧しい貧しい少女がいた。
両親は早くに死んでしまい、親戚の家で静かに暮らしていた。
しかし、その親戚達は、意地悪い母親と、2人の姉だった。父親の方は優しいのだが、仕事が忙しくあまり家にいなかった。
母親は少女に家事をほとんど押しつける。
2人の姉はよく少女をいじめる。
しかし、少女はこの家に居候させてもらってい身なので、口答えはおろか、ちょっとした反抗も許されなかった。
着るものは全てボロ着、食物も質素なものばかり。でも、少女は弱音の一つもこぼさなかった。
なぜなら「彼」の存在が在ったからである。
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