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「あの……」
葵は、思い切って彼にしゃべりかけた
「……なんだよ」
彼は、葵に不審な目を向けると、めんどくさそうに口を開いた
「あの……歌…
とてもよかったです!!
感動しちゃいました」
「そ」
勇気を出した葵に対して、彼は無愛想に返してだけだった
「よかったら名前とか――」
その時、彼が勢いよくギターケースを閉めた
「なんだお前?
芸能記者か?スカウトか?」
「え?
いや…」
「じゃあ、俺に関わってくんじゃねぇよ」
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