第1小節

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「あはは 言えてる」 行きたい大学がないわけではない でも葵にはそこへ行くためのスキルがない ピアノが出来るわけでもない 吹奏楽に入っていたわけでもない ましてや譜面を一曲読むのに、一時間はかかる 「ヒマワリもそろそろ将来のこと考えた方がいいって いつまでも遊んでたらマジ困るよ」 考えてはいるでも口にする勇気がない 「その時点で負けてるのかもね」 「ん? なにに負けてるって?」 「ううん なんでもない」
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