文化祭 ~舞台「シンデレラ」~

11/15
前へ
/147ページ
次へ
「シンデレラ・・・一目見て、あなたに惹かれました。私の妃になって頂けますでしょうか?」 王子様はそう言って、シンデレラの前に膝を折った。シンデレラは戸惑ってしまう。 「わたくし、あなたが娘になって下さるなら大歓迎よ」 戸惑っている、シンデレラに王妃様は声をかける・・・その言葉と王子様の真剣な目に、シンデレラは決心する。 「わたくしでよろしければ」 シンデレラがそう言うと、王子様は満面の笑みを浮かべて、 「シンデレラ、左手を」 王子様が言う。 (えっ?) 「シンデレラ?」 王子様が再度声を掛けてくるので、シンデレラは戸惑いつつも、左手を上げる。王子様はシンデレラの左手を取って、薬指にそっと口づけをした。 そして立ち上がり、 「シンデレラ、幸せになりましょう。」 「はい。」 シンデレラて王子様は笑みを交わし、王様と王妃様も微笑みあった。 「そして、シンデレラと王子様は結婚して、幸せに暮らしました」 シンデレラと王子様が揃えてセリフを言うと・・・・・・会場から大きな拍手があがり、舞台は幕を閉じた。 ―――――――――――――――
/147ページ

最初のコメントを投稿しよう!

89人が本棚に入れています
本棚に追加