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「一週間くらい前かな?沢木があのシーンを柏木さんに内緒で追加しちゃえって」
美佐めぇ・・・なんつう事を。許すまじ。
「本当にびっくりしたんだから。」
「良い表情だったよ。」
「里中くんが悪魔だぁ」
私が言うと、
「ごめんね。こんな奴で」
里中くんがイタズラぽく言う。本気で悪魔だ。
「美保、里中くん、大変よ」
美佐が叫びながら戻ってきた。
「美佐?」
「舞台を観た人達が、講堂に集まったままなの。だから一緒に来て」
「えっー」
私も里中くんの声が揃う。
「休みたい。文化祭回りたい」
「僕も休憩したいし、文化祭も満喫したいんだけど」
私と里中くんがぼそぼそと言うと、
「問答無用」
美佐はそう言って、私と里中くんを引っ張って行く。
私達が舞台に行くと・・・大勢の人が集まってる。凄過ぎ。
「凄い良かったよ。」
「またやって。」
色んな声が上がってる。またやるって・・・もう勘弁して下さい。
「皆さん、ありがとうございます。生徒達は片付け等もありますので、皆様は文化祭をお楽しみ頂ければと思います。」
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