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「美保、里中くんと一緒?なら一緒に講堂に来て」
美佐からそんな電話が掛かってきたので、私達は急いで講堂に戻った・・・講堂にはうちのクラスの全員が終結していた。
「美保、里中くん。大変・・・今年の文化祭No.1の出し物に・・・うちのクラスの舞台が選ばれたの」
美佐が興奮した様に言う。
"舞台が・・・今年の文化祭No.1の出し物"・・・
「えっ」
私達は言葉も無い。
「美保、里中くん。衣装に着替えて。表彰式があるから」
「なんで着替えるの?」
「だって・・・シンデレラと王子様が受け取らないとね・・・"幸せに暮らしました"なんだからね」
美佐はイタズラぽく言う・・・完全に負けです。
私達はもう一度衣装に着替えて、講堂に向かう。既に表彰式の準備がされていた。
そして、雅紀叔父様から差し出された表彰状を受け取ると、大きな拍手が湧いた。
この年の舞台「シンデレラ」はこの学院の伝説となった。
こうして、私達が頑張って作った文化祭は幕を下ろしたのだった。
本当に大変だったけど、やり遂げた感があって本当に良かった。
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