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クリスマスの夜は雅紀叔父様一家が来て、一緒に過ごす。
「美里義姉さんのお料理も美保ちゃんのケーキもおいしいよ」
「美里お義姉さん、本当にお料理上手ですね。」
雅紀叔父様と百合さんが言う。
「百合さんのビーフシチュー凄く美味しいわよ」
お母さんが言うと、お父さんも頷く。
「そう言えば、文化祭の時の映像がDVDに出来たよ。最後のシーンは・・・美保ちゃんがお嫁に行っちゃう様で、悲しかったな」
雅紀叔父様が言う。
「雅紀叔父様?」
「美保は僕達の娘。まだ嫁にはやらないから」
お父さんはそう言って笑う。
「美保が本当に綺麗で可愛いかったわ。」
「悠斗にもああゆうお嫁さんが良いなぁ」
お母さんと百合さんがしみじみと言う。
「鑑賞会」
「恥ずかしいから嫌です。」
雅紀叔父様が言った途端、私は即切り返す。絶対見たくない。
「そんなぁ。せっかく一番になったのに。」
「自分を見たくありません」
私が更に言うと、
「美保がいない時に見るわ」
お母さんが言い放つ。こうなれば、私は止められない・・・あきらめよ。
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