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「美保と同じ日に生まれたのね。」
私が笑顔になると、
「直樹が後で、美保を見に来るって言ってたから・・・追い返して良いから。美保をあいつに見せるなんて勿体ない。」
雅也さんは本気でそんな事を言いだす。
「相変わらずね」
私は思わず笑ってしまう・・・こんな事を言っているけど、直樹先生とは本当は仲が良いんだから。
いつまでも笑っている私に気付いたのか、雅也さんは私をちょっと睨む。
「ごめんなさい・・・そう言えば、雅弘さんと雅紀さんは?」
私は笑いを抑え、話題を変える為に、義弟達を持ち出す。
「まだ、学校だよ。仕事が終わったら来ても良いって言ってある。」
雅也さんは、弟達に対しても強気だ。
「雅弘さんも雅紀さんも、美保の事待っててくれたから、会うのが楽しみでしょうね」
私が笑うと、
「あいつら、学校が終わったら、早速来るだろうな・・・追い返すか」
雅也さんはまたまた、酷い事を言いだす。
「もう、そんな事言って。二人共可愛い姪に会いたがっているんだからね。」
私は苦笑すると、雅也さんはまだぶつぶつ言ってる。
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