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優子さんから、奥様らしからぬ爆弾発言。私はびっくりして優子さんを見る。
「だって、あの性格が2人もいたら、身が保たないわ」
優子さんは笑ってそんな事を言う。
直樹先生は明るくて、猪突猛進な所があるから、周りを振り回してしまう事もしばしば。
「優しく、素直に育ってくれれば十分よ」
優子先生は"お母さんの顔"で優しく純矢くんを見つめる。
「将来、美保にはどんな男の子が現われるのかな」
私が美保の寝顔を見ながら、ぽつりと呟くと
「もう、美保ちゃんの将来の心配してるの」
優子さんが苦笑する。
「だって、美保には幸せになってもらいたいですから」
私が言うと、優子さんはちょっと考えて・・・
「じゃ、純矢と結婚させちゃいましょう。幼なじみ同士の結婚なんてロマンチックじゃない。私、美保ちゃんなら、純矢のお嫁さんとして大賛成よ」
優子さんは楽しそうに未来予想図を語りだす。
「私は良いですけど、雅也さんが、直樹先生と親戚になるのが嫌って言いそうですね」
私が笑うと
「美保ちゃんの結婚の障害は雅也くんの説得じゃなくて、直樹になるのね」
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