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「あんなに小さかった美保が中学生かぁ・・・あっという間だったな」
お父さんもそう言って感慨深げそうに言う。
「お父さん?お母さん?」
私が不思議そうに両親を見ると・・・
「美保・・・今日からまた頑張りなさいね」
お母さんはそう言って私に微笑んだ。私は笑顔で頷く。
「雅人は明日から小学校だな。少しお兄さんになるんだから、頑張れよ」
お父さんはそう言って雅人の頭をくしゃっと撫でる。
「うん。僕凄く楽しみ」
雅人は元気良くそう言って笑う。
こんな風な何気ない会話をしつつ、私達は学院へと向かった。
―――――――――――――――
「うーん・・・無いなぁ」
私はそう言って、クラス分けが張り出されている掲示板を見ている。すると・・・
「あったぞ・・・1年D組柏木美保」
お父さんはそう言って掲示板を指し示す・・・
確かに書いてあった・・・1年D組 柏木美保と。
クラスを確認して、私は教室に、両親達は講堂に向かおとしていると・・・
「美保ちゃん、雅人くん」
嬉しそうに私達を呼ぶ声が聞こえる。私達が振り向くと・・・
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