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私達に駆け寄ってくる一人の人物が・・・そして私をガバッと抱き締める。
「美保ちゃん・・・入学おめでとう。僕はこの日を待っていたよ」
私を抱き締めている人は若干涙ぐんでる。
「おいっ、美保は僕の娘だ・・・気やすく抱き締めるんじゃない」
お父さんはそう言って、私を抱き締めている人の腕から引っ張り出してくれる。
「雅也兄さん・・・ひどいよぉ・・・僕の可愛い姪なんだから良いじゃないかぁ」
その人・・・雅紀叔父様はそう言って、じたばたしている・・・30代の男性がする行動とは思えない。
「雅紀さん・・・相変わらずね・・・百合さん、こんな旦那さんで良いのかしら?」
お母さんはそう言ってクスクス笑っている。
「本当に・・・百合さんに申し訳なさすぎる。雅紀、百合さんが悠斗を独り占めしておくって言ってたぞ」
お父さんが呆れながら言うと・・・
「百合・・・悠斗、お父さんは悠斗が大好きだぞー」
雅紀叔父様はそう言って、自分の家族がいないのに叫んでる。
「この学院・・・こいつに任せて大丈夫か心配になってきた」
お父さんはそんな事をボソッと言う。
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