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「聖羅、希羅帰ったぞ。」
玄関のドアを開けたと同時に、血相を変えた二人が駆け寄ってくる。
「ミケ、遅い…
すごく心配した。」
ふわふわの美しい栗色の髪が視界に入ったかと思うと、ぎゅうっと抱きしめられる。
「徒歩10分の距離なのに、何故こんなに遅かったんだ!?もちろん、俺達を納得させることができるだけの理由があるんだろうな。」
眼の前には栗色の髪に容姿端麗な少年が、仁王立ちしている。
「心配かけて、本当にすまなかった。
これからはちゃんと連絡するから、許してくれないか?
だから希羅、そんなに怒らないでくれ。
聖羅、そろそろ苦しいのだが…」
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