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私の言葉に、二人とも渋々といった感じで顔を見合わせる。
「おかえり、ミケ。
ホントに凄く心配したんだからな。」
「心配した。無事でよかった。」
二人はやっと笑顔を見せてくれた。これほどまでに自分を心配してくれる人がいることに暖かい気持ちになる。
「でも、今日は何故こんなに遅かったんだ?」
「ミケ、怒らないから言って?」
うっ…
早くも核心を突いてくるな。
怒らないと言いながら、希羅あたりは凄い剣幕で怒るんだろうな…
そんなことを考えながらも、二人に見つめられ、私は仕方なく口を開いた。
「そのー
…怒らないで聞いてくれよ?
実は帰り道で犬を拾ったんだ。
かなりの大型犬なんだが、飼ってもいいだろうか?」
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