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綺麗なんて言葉… 聞いたのは何年ぶりだろう? ー忌まわしい蒼い眼ー この眼を見ると、誰もが息を飲む。そして離れて行く。 そりゃあそうか。 うちの家系には外人はいない。まして、今まで蒼眼の子供など生まれたことはなかった。 母親はまっすぐな人間で、不義をするような事は有り得ないというのは周知の事実。 ならば… この蒼い眼は? 俺のこの眼を知る奴らは皆、口を揃え不幸を呼ぶ悪魔の証だと吐かしやがる。 確かに俺が生まれてから、ゴタゴタが続いているようだが、俺の知ったことじゃない。 しかし、奴らにとっては邪魔者を排除する為の良いネタでしかない。 だから俺は… 何があっても、この計画を成功させなければならない。 .
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