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赤黒い雲が空を支配している。
いろんな場所で爆発音が聞こえる。
そんな中……
「まだ書けないのか!?」
と、刀を振りながら問う男と
「もう少しで書けるから…」
と、ひたすら地面に魔方陣を書く女。そしてその反対の腕の中には、2つの指輪を通したネックレスをした赤子がすやすやと眠っていた。
「書けたわ!!」
「早く魔法を!!」
女は魔方陣に赤子と一枚の手紙を優しく置くと魔法を唱え始めた。
すると赤子は光の筒に包まれながら赤黒い雲がを突き抜け見えなくなってしまった。
「………………」
「大丈夫だ。やつらをを倒して平和が訪れたら、俺達があっちの世界に行けば良い。」
「でも…………いや、そうね、そうすれば良いんだわ。」
「そうさ。だから俺たちは俺たちのやることをやろうルナ。」
「ええ、じゃ行きましょう光月【コウゲツ】。」
と二人は悪魔を倒しながら走り出した。
(待っていろよ………水月【ミヅキ】)
(待っていてね………水月【ミヅキ】)
赤子の無事を祈りながら………
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