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「ただいま。桜夜(サクヤ)」
「にゃ~♪」
この黒猫は水月が飼っている桜夜。特徴なのは蒼い首輪に小さな鈴を付けている。
水月が小さい頃、公園で捨てられていたところを見つけ、飼い始めたと言うわけだがその話は今後いつかで。
水月はベッドに体を預け手紙を見た。
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琴華 水月 様
あなた様は『鳳凰魔法学園』の推薦入学生に選ばれました。
つきましては、今日の午後10時に迎えの者が着きますので、準備をお願いします。
また金銭面に関してはこちらが全額負担しますので心配しないで下さい。
あと全寮制度なので多少の準備をお願いします。
鳳凰魔法学園園長より
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「…………」
水月は内容を理解するのに多少かかったが…
「なにーーー!コーコースイセン!?マホー!?キョージュージ!?□◎£ЯЁ☆!?」
「にゃ―!?」
なぜ水月がこんなにテンパるかと言うと、中学卒業したらこの店を継ごうとしていたからだ。
「なんじゃ!?うるさいぞ水月!」
「ばあちゃん!だって魔法学園から推薦入学が決定してて、それも今日来るって!」
「なに!……なら早く準備せい!」
「はい~!」
(あっさりOKしちゃったなぁ~……ちょっと寂しいな…。)
「……そうか…。この子はやっぱり……」
「なんか言った?ばあちゃん?」
「いや……今日は水月の入学祝いじゃな!」
こうして刻一刻と時間は過ぎていった。しかし水月が用意したのはネックレスと服しかなかった。
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