始まりは一枚の推薦状から

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「ようこそ鳳凰魔法学園へ。私が学園長のルイス・ホークです。で彼女が黒羽 蝶【クロハネ チョウ】です」 蝶はローブを取りソファーに腰かけた。 二人とも若く学園長を勤めるルイスは20代に見えるが実は35歳(水月は後々知ることになる)で癖のある緑の髪に右目に眼帯をしていた。 蝶も20代で女性にしては高身長で、黒のセミロングのストレートで体型も良いほうの容姿だ。 「で、何で僕なんかが魔法学園に呼ばれたんですか?」 「ん~簡単に言うと『当選した』みたいな?」 「…………はい?」 「だからね、毎年そっちの世界でその年に中学卒業した人の中から適当に撰んでここに入学させるんですよ。で今年は君だった訳です。理解できました?」 ポカーンと聞いていた水月に聞くルイス 「はい、何となくですけど」 「まあ何となく分かれば良いです。他になにか質問は?」 「……いろいろあるんですけど、その辺は徐々に聞きますから多分大丈夫です。」 「そうですか。では今日は隣の部屋を使ってください。あと明日の入学式の場所は蝶が案内するので7時にここに来てください。」 「はい、分かりました。じゃ失礼します。」 水月は一礼すると部屋を出た。 「しかし、よくもまああそこまで嘘が出るものだな。」 蝶はあきれ顔でルイスに訪ねた。
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